常識にとらわれない!自分流の子育てを見つけ出すための育児本6選〜寝かしつけ0秒のネントレ&赤ちゃん主導の離乳〜
読書感想文。
夏休みの宿題で一番嫌いなものだった。懐かしい。子供の頃の私は、読書なんてほとんどしたことがなかった。一冊の本をろくに読み終えたことがないし、すぐに飽きて途中で投げ出すことばかり。小学生時代の読書の記録なんて、読んでもないのに「読みました」と書いている口だった。よくないね。
そんな私がなぜか今、毎日のように読書ばかりしている。
これらがまさに最近、私がこの数ヶ月で読んだ本。
自分が"したい" と思うものへのパワーって本当にすごいと思う。知りたいから読む、最近の読書の原動力だ。
そう、この本のラインナップを見てもらえばわかると思うが私は5ヶ月ほど前に母になった。
人の親になるとわかった時、私はきちんとこの子を育てないといけないな、と思った。知らなかったから、じゃ済まされない。子供はどんどん育っていくし、「三つ子の魂百まで」というように、幼少期ってめちゃめちゃ大事らしい。
でも、私は子育てにおいて全くの素人。家族・親戚の間でも自分が一番年下だったし、私の兄弟には子供がいないので姪っ子や甥っ子もいない。赤ちゃんと密に付き合うのは初めての経験。
きちんと勉強をしなくちゃと、とにかく子育て本を読み漁った。
日本の常識は、世界のどこかでは常識じゃないかもしれない
まず、日本の子育てって「しんどいことの連続」ということがクローズアップされ過ぎている気がする。確かに子供を育てることって本当に大変。今まで「子育てって幸せなことばっかりよ」と言わなければならない風潮から、「ママたち毎日大変だよね。辛いなら辛いって言っていいんだよ」という風潮に変わってきたことは悪いとは言わないけど、あまりにもしんどいエピソードが世の中に溢れ過ぎて「子育てしたい!」っていう人がどんどん減っていくんじゃないかな?と思っている。
私も実際、子供を産むまで本当に怖かったし、不安でいっぱいだった。
まずは妊娠中にやってくるつわり。毎日二日酔い(もしくは船酔い)のように気持ち悪いなんて耐えられるかな。怖いよ、いつかは子供欲しいけどまだ妊娠したくないな。
次に出産の陣痛。鼻からスイカ出る痛みって何?交通事故レベルに身体ぶっ壊れるっていうけど、どんだけ痛いの?怖いよ、いつか産みたいけどまだ心の準備できないな。
そして、子供が生まれてからも頻回授乳でろくに睡眠時間が取れなくて、それでも赤ちゃんは朝から晩まで泣き続けて、ママの心も体も疲労困憊!?私、睡眠時間めちゃめちゃ必要な人だから無理かも、子育て耐えられないな。
ある程度大きくなっても寝かしつけで毎晩何時間も抱っこ?そして、夜泣き?ご飯は食べないし、イヤイヤ期もやってくる?はーー私一生子供産めないかも。
いろんな体験談を見たり聞いたりするたびに、子育てのしんどさばかり頭に埋め込まれて、「赤ちゃん、私たちのもとにやってきてー!」と心から思うまでに、結婚から3年が経ってしまっていた。
子育てを前向きに、楽しそう!と思わせてくれたのは、この一冊の本のおかげだ。
ご存知ですか?『フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密 (集英社単行本)』。
この本の中には、驚くべきことばかり書かれている。著者はアメリカ人で、フランスで子育てをしている人なんだけれど、比較的日本とアメリカの子育ては似ているようで共感が持てる。例えばレストランに家族で行った時のこと。
著者は旅行先で素敵なレストランに立ち寄ったけれど、子供の世話に追われて、ゆっくりとご飯を食べることができず、夫婦で疲れ切ってしまった。これからは外食は諦めよう、と心に誓った。というエピソード。
日本でもよくある光景だと思う。パパかママのどちらかが先に子供のご飯を食べさせて、空いている方が急いで食事をとる、そして途中で交代し、冷め切ったご飯を食べる。
でもフランス人の赤ちゃんは、おとなしく席に座って待つことができるし、フルコースをきちんと一人で食べることができ、親も温かいうちにご飯を一緒に食べることができる、というのだ。
著者はこの出来事をきっかけに「フランス人とアメリカ人の子育ての違い」を研究し、この本にまとめてくれているのだが、面白い発見ばかり。
一番は題名の通り「フランスの赤ちゃんは夜泣きをしない」ということ。うーん、これは驚き!しかも生後2ヶ月ごろから、朝までぐっすり眠るという。うーん、日本ではなかなか考えられないかも。
しかも、フランス人の親は特別何かをしたわけではなく、「赤ちゃんがまとめて眠ることを自分で学んだ」と主張するらしい。「この子が眠ると決めたのよ。私は無理強いしなかったわ」と。
小さな子供でもいろんなことを理解し、自分で決めることができる。らしい。
他にも、フランス人は母乳にこだわらなかったり、保育園に早くから入れることをむしろ推奨しているし、妊娠中でも出産してからも母が女性として輝くことをよしとしているし、なんだか目からうろこなことばかり。
私が言いたいのは「フランスの子育て最高!」ということではなくて、今私が常識と思っていることって世界では真逆なこともあるんだ。子育てって本当に正解ないんじゃん!ということです。「こうしなくちゃいけない」に縛られる必要はないし、もっと自由に、自分がどう育てたいかを実践してもいいんじゃないかな?と思ったんです。
そう思えるようになってから、私は「子育てが楽しみ!」と心から思えるようになったし、「自分流の子育てをしてみたい!」と前向きに捉えることができるようになりました。
我が子は夜泣きゼロ!これも本のおかげ
実際子育てが始まって、本の通りうまくはいかないかもなーと思いながらも、本で学んだことを実践してみました。赤ちゃんの睡眠本で私が良書だと思ったのはこの2冊。
『寝かしつけ0秒、夜泣きもなくなる赤ちゃんとママの熟睡スイッチ』と『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』です。
これはぜひ、読んでもらいたい。
むしろ妊娠したら全員に配って欲しいくらい、世の中のママさんに知って欲しい情報だらけ。赤ちゃんの睡眠習慣を身につけるのは、早ければ早いほどいいそうです。むしろ、妊娠中から、という風にも書かれていましたが、私が実践したのは子供が生まれてから。
この本に書かれている「添い寝0秒、夜泣きもなくなる6ルール」は、絶対実践するべき!!!だと思っています!!!
例えば
「ちょっと眠いかなぁ?」のしぐさで、すぐに寝かせる
お風呂の後、時間をあけずに眠らせる
朝は起こさないし、無理に昼寝させない
ベッドで眠るクセをつける
など、それ以外にもあるんですが、言われる通り実践していたら、本当に添い寝0秒の寝かしつけなしで夜泣きもない生活になりました!!!!
中でも寝付く前にベッドに寝かせる、というのはとっても重要!!!「抱っこで寝かしつけするのが当たり前」というな風潮がある中で、結構意外だと思いませんか?
さらに、この本だけでは「実際授乳もあるし、思う通りにならない。どうやって過ごしたらいいんだろう?」と疑問が残ったりするので補足としてこちらの一冊。
こちらには月齢ごとのスケジュールやルーティン、ねぐずり対策なども書かれているのでより具体的に知りたいことが知れました。
本っっっ当にこの二冊には感謝してもしきれません。
何度も読み返して、付箋して、ノートにまとめて、実践して。思い通りにいかなくて悩んだこともあったけど、結果的に生後2ヶ月ごろから私は夜の寝かしつけは一切していません。
夜の18〜19時の間にお風呂に入れて、授乳した後、19時〜20時の間に赤ちゃんをベビーベッドに置いて「おやすみ」と言うだけ。たいてい5〜10分で一人で寝ついてくれます。
よってそのあとは大人のフリータイム。
夜赤ちゃんが寝てくれたあとは、全部が自分の時間です。主人とゆっくりご飯を食べて、テレビや映画をみたり、本当に自由気ままに過ごしています。生後5ヶ月の今現在、夜中の3〜5時の間に授乳がありますが、だいたい8時間くらいは連続で眠ってくれるので、自分もたっぷり睡眠が取れる。睡眠ができれば、心に余裕が持てるのです。
子育てのために自分を犠牲にしたくない
日本って比較的、自分を犠牲にすることが美徳と言われる文化ですよね。仕事だったら休みなく働くことが頑張ってるとみられたり、育児も自分を犠牲にして子供に尽くすことがいい親、みたいな。
でも私は、そうはなりたくない。
子育てをしてても自分の人生を諦めたくないし、親がハッピーでいることが結果的に子供のためになると思う。
だから私の子育てのモットーは「子供と一緒に自分も楽しむ」こと。
自分が辛い、しんどいことは、しない!!これは寝かしつけもそう。自分が眠れなかったら、子供に対してあたりが強くなって、イライラしたり可愛くないって思う時間があったりしちゃうと思うけど、きっちり睡眠時間が取れていれば、自分に余裕が持てるしおおらかでいられる。昼間どれだけ子供がぐずっても、付き合ってあげようと思うし、泣いている顔を見て、「可愛い。もっと見ていたい。」とさえ思う。
しんどくない方法を探して、自分も全力で楽しむ工夫を怠らない。
そのために、本を読む。読み続ける。勉強を怠らない、これが私の頑張り方。
教育方針は「自立した子に育てる」こと
むしろこれは、私がなかなか自立できなかったからかなぁ(笑)私の親は、共働きだったから自営業で家にはいたけど、基本的に時間がなく、かまってもらえなかった。
例えば、私が「お手伝いしたい!」と思っても、親は時間がないからやらせてくれなかった(笑)子供の頃、お母さんと台所に並んでお料理する、なんて、ほとんどしたことがない。最初は「やりたいやりたい!」と思っても、だんだんと「自分でやらなくても親がやってくれる」となり、結果的に甘ったれた子供になったと思う(笑)
今でも十分甘ったれた性分は残っていて、主人に注意を受けたりもするけど、まぁ自分が反面教師というか、我が子には「自立した子」になって欲しいなあと思ったりしています。
赤ちゃんって、喋れないだけで本当に自分でいろんなことを考えて、理解していると思うし、大人が想像している以上にいろんなことができるんじゃないかと思っているのです。
だから私は親として子供の「やりたい!」を最大限にサポートし、どんなことでも前向きに積極的に取り組んで欲しい。(失敗するのも、もちろん大事!やらない後悔よりやってみろ!)
そのためにまずしたことが、赤ちゃんの睡眠を整えるサポートをすることだったし。(世の中で言うねんねトレーニング=ねんトレ、に近いのかな。)
これから私が取り入れたいと思っているのが、あと1ヶ月ほどで始まる離乳食において、イギリスで話題になっている『BLW(赤ちゃん主導の離乳)』。
これはおかゆやピューレから始まる日本で推奨されている離乳食のやり方とは全く違っていて、最初から固形物を与え、赤ちゃんは手づかみで食べるやり方です。最初から固形物をあげる、というのはあまりにも衝撃的なので、"どんなモノ"を食べさせるかにフォーカスされがちで誤って捉えられちゃうけど(Twitterでも炎上してしまった模様)、本当は"どんな風"にあげるかが重要なポイントです。
つまり赤ちゃんは自分から寝返りをしたり、ハイハイをしたり、立ったり、喋ったりするようになるのに、「なぜ食べることだけは親に決められなくちゃいけないの?」という疑問から生まれた考え方らしい。赤ちゃんが食べたい時に、食べたいように食べるのをサポートして、親ではなく赤ちゃんが主導して離乳しよう、というような感じ。
現在、日本で唯一『BLW』について書かれている本。知らないで始めるのは本当に怖いし危ないので、興味のある方はぜひこの本を読んで見てください。
これは本当に勉強になりました!!!BLWはまさに、私が求めていた「自立した子」を育てる第一歩にもなるのかな、と思ってワクワクしています。
BLWの話ではないですが、手づかみ食べの良さを教えてくれるこの本もおすすめです。
保育に60年携わっている方が言っているので説得力がすごい。必ずと言っていいほどママたちが悩む離乳食。この本には、実践しやすいアドバイスがたくさん書かれています。離乳食を始める前に読んで、本当によかった。
人生で一番大事な 最初の1000日の食事 「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK
- 作者:クレア・ルウェリン,ヘイリー・サイラッド
- 発売日: 2019/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本も赤ちゃんの食に関する情報が満載。嬉しいのはエビデンスがある、ということ。世の中の育児本やインターネットの情報には、自分の経験談が書いてあるだけで、科学的根拠がないことも多いけど、こうやって研究に基づいて書かれているモノは貴重だと思います。
育児って最高に楽しかったね、と将来言えるように
いやー育児本、読めば読むほど面白い。
でも実際は、読んだことでママを追い詰めるような本もたくさんあることも事実。いいママにならなくちゃ!頭良くするために小さい頃から頑張んなくちゃ!自分はこんな風にできないダメな親だ…と、どんどん自分を追い詰めることもある。
本の全てを鵜呑みにしないで、自分で情報を取捨選択して、自分の合ったモノを取り入れる。そして自分流の子育てをきづいていけたらいいかなあと思うようになりました。
将来、育児って最高に楽しかったね!と、子供が巣立って主人と二人きりになった夜に、ハイボールでも飲みながら語り合えたらいいなあ。
今週のお題「読書感想文」