はまり部ログ

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学生時代、こんな風に歴史を教わりたかった。【1冊目】日本国紀 / 百田尚樹

最近は毎日必ず本を読んでいます。

昔は本を読み切るというのがとても苦手で、読書習慣というのはほとんどなかったのですが、最近になって「世の中を知りたい!知らないことばかりで大人になってしまった!」と思うことが多く、ほぼ毎日読書をしています。

しかし、本を読了して、どんなにその時に感動しても、時間が経つと忘れてしまう…そこで、このブログに記録に残して、自分の忘却録にしようと思います。

 

日本国紀 / 百田尚樹

日本国紀

一冊目に書いておきたいのが、この『日本国紀』。

私にとって、とても大切な本の一つとなりました。

 

日本の歴史を学びたいと思ったきっかけ

まず、私がなぜ歴史の本を読んでいるのかという経緯から書いておくと、

子供が産まれてから、子育て・教育について考えるようになり、一時期は「英語をやらせたい!」とおうち英語やディズニー英会話について調べていました。

そうすると、「子供に英語をやらせるなら、私もある程度できるようにならなくちゃ!」と思い、英語の勉強をスタート。学生時代英語が大嫌いで、正直Be動詞も、5文型もわかっていない状況でしたが、勉強すればするほどわかるようになりました。この本のおかげ!!これは学生時代に出会いたかった…

 

朝5時に起きて、子供が起きるまでの朝時間に英語の勉強をするのが日課になりました。大人の学び直しは考えていたよりも面白く、学生時代大嫌いだったはずの英語が趣味になるほど、子育てや仕事の合間の息抜きになるほど楽しくなっていました。

 

そんな日々を6ヶ月ほど続けた頃、私は「もっともっと勉強したい!」と思うように。英検1級目指そうか?TOEICでも受けようか?オンライン英会話でも始めようか?そんな風に考えていましたが、ふと「英語が話せるようになったとしても、英語で"話したい"ことがない。それよりももっと根本的なこと。私が住んでいる日本という国のことを学んで、自分のアイデンティティを確立したい」と思うようになり、日本の歴史を勉強することにしたのです。

 

学生時代に一通り学んだ日本史・世界史ですが、私は大学受験をしていない(高校からのエスカレーターだったため)ので、すっかり忘れてしまい、大学受験生が愛用しているという『日本史B 講義の実況中継』という本を全4巻購入し、勉強を始めました。

 

この本は教科書のように出来事が羅列してあるだけでなく、話し言葉で解説がされているので、とてもわかりやすく、眠くなることなく(笑)楽しく学習できました。

しかし、所々で「これってどうゆうことだろう?」と思うことがあり、横道にそれながら自分で調べていると教科書に書かれていないことがあるということがわかりました。中には「どうしてこのことが書かれていないの?」と思うこともあり、その真相を知りたいと、日本の歴史♪について書いている本を探し、出会ったのがこの『日本国紀』という本だったのです。

 

教科書に書かれていない歴史を知りたい

私は学生の頃から歴史の授業が結構好きで、高校生の時100点満点を取り、生徒から変人扱いされていたおじいちゃん先生からめちゃめちゃ好かれていたこともあったのだが(笑)学校教育を受けている時に思っていたことは「日本って結構悪いやつだなー」ということ。あまり日本を好きになれないというか、今思えば、それが『自虐思想』というものなんだろうが、なんとなく「戦争でも負け、世界から見ればちっちゃい国」という印象でした。

しかし、日本国紀を読めば読むほど、日本が好きになり、もちろんいいことをしていることもあれば、失敗した過去もあるけれど、それをひっくるめて、「日本ってやっぱりいい国なんじゃん!」と思うようになったのです。

この本は、65万部のベストセラーとなったそうですが、いろいろ批判もあり、一時資料だけでなく当時の噂話やゴシップ本のようなものが書いていた内容も書いてあるため「デタラメ!」と批判もあるようですが、私はそういう歴史の本があって全然いいと思うのです。

百田さん自身もおっしゃっていたのですが、一次資料には書かれていないことが実は本当だということもあります。「これはさすがに残せないから(忖度して)こう書いておこう」ということって、絶対ありますよね?

 

私が衝撃だったのは、この平安時代の白河上皇や鳥羽上皇、崇徳上皇の件。なんと不倫が絡んだとてもとても複雑な、とてもとても悲しいお話。

 


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簡単に言えば、自分の不倫相手を孫のお嫁さんにしたが、実はすでに女性は妊娠していた。つまり自分の子供として祖父の子供を育てる(本当はおじと甥の関係)羽目になったことから始まる、不幸な権力争い。

でもそんなこと一次資料には書けない。でもこれが事実であろうと当時も言われているそう。しかもあの有名な平清盛さえも、この白河上皇の隠し子だったらしい!!!衝撃的すぎる…ゴシップだったとしても、こういうことを知れば、勉強ではなくストーリーとして感じることができて、覚えられてしまうから不思議。

歴史というのは、知れば知るほど面白いです。

 

日本という素晴らしい国

日本国紀の冒頭の部分を紹介させていただきます。

日本ほど素晴らしい歴史を持っている国はありません。

もちろん世界中の国の人々が自分の国について同じように思っていることでしょう。それでも敢えて、日本ほど素晴らしい歴史を持っている国はないと、私は断言します。

神話とともに成立し、以来二千年近く、一つの国が続いた例は世界のどこにもありません。これ自体が奇跡といえるほどでです。

 

ヒストリーという言葉はストーリーと同じ語源とされています、つまり歴史とは「物語」なのです。本書は日本人の物語、いや私たち自身の壮大な物語なのです。

 

この文章を読んで、私はハッとしたのです。

今までこんな風に考えたことがなかったからです。日本が世界最古の国だと、まさか思っていなかったのです。中国五千年の歴史と言われ、なんとなく信じてきたからです。世界中が、滅ぼし、滅ぼされを繰り返してきた。

 

我が国、日本は神話の中の天孫の子孫が万世一系で二十一世紀の現代まで続くとされている。こんな国は世界のどこにもない。

 

この本を読むまで私は、このことに今まで全く気づかなかったのです。

 

私はそれまで百田尚樹さんという方を知らなかったのですが、『永遠の0』を書いている方と知って驚きました。そして、YouTubeでご本人が話している姿を見てみると、それはそれはお話上手で…一気にファンに。こんな先生から教わったら歴史が大好きだっただろうなぁ。

 


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動画版『日本国紀』も全編見ました。

そして、編集をされた有本香さんを知り、『あさ8』を知り、日本がこんなにもやばいことになってた!!!と遅ればせながら気付き、あらゆる本を読んで学びを深めているという経緯です。

 

もちろん日本国紀に異を唱える意見があることは承知しているので、関連する本も読みました。

 

 

全ては読めてないのですが、気になる項目を読んで照らし合わせたりしています。感想は「おぉ・・・細かいなあ・・・よくここまで調べ上げたなあ!!」という感じです。

しかし、歴史というのは角度を変えて見れば全く違った風に感じることもでき、奥深さを感じました。また、日本の国内でも考えが分かれ、右や左やと寄ってしまうのだから、これが世界規模になれば戦争は無くならないよなあと思ったりもしました。

 

でも、日本人である私が思うことは、私たちの先祖が守ってくれた素晴らしい日本という国を子供や孫の世代に引き継ぎたい、ということ。

 

そのためには、30代であり、親世代である私たちが真剣に日本のことを考え、教育・政治・歴史についてもっともっと当事者意識を持って声を上げていかなくてはいけないということ。

 

そんなきっかけをくれた『日本国紀』と百田尚樹さん、有本香さんには感謝を申し上げたいです。